死後対応サービスGoogleでも登場

自動でデータ削除&譲渡、遺言までも

死後対応サービスGoogleでも登場

ユーザーの死後、アカウントをどうするかということを事前に定めておくことのできるサービス「アカウント無効化管理ツール」を、Googleが開始した。
アカウントが長期間使われていないか、使われていないと判断された場合、アカウントのデータをどう処理するか、指定ユーザーに譲り渡すかを設定することができます。

「アカウント無効化管理ツール」をあらかじめ設定しておけば、Googleアカウントを消滅させられるほか、指定したメールアドレスの相手にGmailなどのデータを託したりメッセージを送信したりもできる。

設定時は、自身の携帯電話番号を登録し、その携帯電話に届く暗証番号を記入することで本人確認を行う。
3ヵ月~12ヵ月の間で3ヵ月刻みに用意された選択肢から期間を指定しておくと、ログインされなくなってからタイムアウト期間が終了する1ヵ月前に警告メールが送られてくる。

そのままログインせずに期限を過ぎると、ユーザーが亡くなった、もしくはなんらかの事情でアカウントが利用できない状態にあると判断される仕組みだ。
Googleのサービスと直接関係のない文面のメールも無料で送れるので、お別れメッセージや遠く離れた場所にいる友人にメッセージを送りたい、死後にこっそり処分してほしい場合やインターネットバンキングのIDやパスワードを伝える手段として終活や生前整理にも使えるかなり便利なサービスといえる。

設定には携帯電話番号を登録し、その携帯電話に届くコード番号を記入することによって本人確認を行う。
迷惑行為やアカウント乗っ取りを防ぐための措置で、手元に携帯電話がないと登録できないシステムとなっている。
データは削除するだけでなく、ユーザが指定した人に委ねることもできるが、アカウントを譲るわけではなくデータだけが渡されるので、死後になりすましされるような心配はないという。

設定後は、今まで通りGoogleのサービスを使っている限りノータッチのため、「もし今自分が死んでしまったらどうなるんだろう…?」と考えたとき、生前整理の一環として色々なサービスを検討してみるのもよいかもしれない。