遺品整理にまつわるトラブル

遺品整理と業者間で発生するトラブル

遺品整理にまつわるトラブル

高齢化社会・核家族化が進む現代社会において、近年ニーズが高まっている「遺品整理」の業界にも悲しいかな悪徳業者は存在しています。この一部の悪徳業者の所業により、被害に遭われているお客様は実際におられますし、同業者にも悪影響を及ぼしているのは事実です。
そこで、少しでも被害に遭われる方を減らす意味でも、以下の事を一つの目安として遺品整理業者を選ぶ参考にして頂ければと思います。

過去に確認されているトラブルとして

  • 「作業後に追加料金として見積とは異なる高額な金額の請求がある」
  • 「業者が転売目的で遺品を無許可で持ち去ったり、出来るだけ安く仕入れようと不正な価格で買い取ろうとする」
  • 「回収した遺品をゴミのように扱ったり、リサイクル料をもらっておきながら不法投棄をする」
  • 「依頼すると言った訳でもないのに、別の業者へ依頼した事がわかると、既に運搬車両や作業員の手配をしているのでキャンセル料が発生すると言われ、現金を請求された」
  • 「見積無料と謳ってあったので安心して見積をしてもらったが、契約となった場合のみ見積無料だといわれ、出張料金を請求された」
  • 「返答を無視して作業を開始し、遺品整理を頼まざるを得ない状況にさせられてしまった」
  • 「不用品を回収してもらおうとしたが、高く売れそうなもののみだけ引き取られ、回収してほしい物は断られてしまった」
  • 「作業の着手金を支払ったら、業者と連絡がとれなくなった」等々があります。

その対策として当社がお勧めしている予防法は、会社選びの段階として

1. 会社の所在地が確認でき、携帯電話ではなく会社の電話番号がきちんとある。
2. HPやパンフレット等がしっかりしている。
3. 遺品整理士認定協会が認定している「遺品整理士」が在籍している。
4. 見積書や契約書が明確である。

などがあげられ、見積段階ではできるだけ見積時に複数人で立ち会い、ボイスレコーダー等で会話を録音しておく。また、詳細な見積書を提出してもらったり、見積の根拠を説明してもらう事も必要ではないかと考えます。
さらに、今まで実施してきた遺品整理の現場での苦労話や、お客様とのトラブル話など、会話の中からさりげなく聞いておくのもいいでしょうし、可能であれば、実際に作業当日立ち会う事ができれば尚いいでしょう。
時間に余裕のない方だからこそ、遺品整理業者にご依頼されている訳でしょうから、全てを実施する事は、困難かもしれません。そこまでする必要があるのかと疑問に思われる方もいるでしょう。そんなに遺品整理業者には悪徳業者が多いのかなんて思われるのは、自分で遺品整理業界のイメージを悪くしているのかもしれません。
しかし、多くの業者は信念と情熱を持ち真面目に業務にとり組んでいるはずですし、そう信じたいものです。

以上の事を実施したからといって必ずしも悪徳業者に当たらないとは言い切れませんが、経験上少しでもトラブル回避につながるのではないかと思います。