なぜ人は物を溜めてしまうのか?

物を捨てるということ

なぜ人は物を溜めてしまうのか?

もう世間にだいぶ浸透しているであろう「断捨離」

『断』入ってくる要らない物を断つ。
『捨』家にずっとある要らない物を捨てる。
『離』物への執着から離れる。

不要品を捨て、ただ部屋の中をすっきりさせるという意味合いだけではなく、必要なものだけに厳選し、無駄な「こだわり」「とらわれ」から解放されることをいう。
物が多く、物に囲まれた生活が決してよい事ではない。
自分にとって必要な物を見極める事が大切で、いったい何が必要で何が不要なのか分からないから部屋に物が溜まる。
本当に必要なものだけを、厳選して部屋に入れる習慣を身につけなければならない。
もしかして使うかもと思っている物はほぼ使わない事が多く、「2年使わなければ、一生使わない」という言葉もあながち外れているとは思わない。
一番もったいないのは、まだ使えるものを捨てるのではなく、使わずにただ保管している事、本来必要であろう物の場所を奪い、部屋のスペースを埋めているという考え方もできる。ただ単に保管しているのは、自分の視界に入らないところへしまいこんでいるだけなのである。
その場合必要と思った時に見つからない事や、再び同じ物を購入してしまうという情けない結果になった方も多いのではないでしょうか。

物が捨てられない理由

物が溜まっている人の考え方の傾向として、物が“使えるか・使えないか”で判断している人が多く見受けられる、実際は“使うか・使わないか”で判断すべきなのである。
果たして今後これは使うのだろうかと迷った時は、ぜひ「迷ったら捨てる」を決行してほしいものです。
いわゆるゴミ屋敷と呼ばれている家の住人に、よく見られる傾向としてこんなものがある。

  • デパートの紙袋やレジ袋を大量に保管している。
  • 何年も使わなくなった家電や、ダイエット器具等が置きっぱなしになっている。
  • 数十年前に購入した服を未だに着ている。
  • 部屋が汚いので人を呼びたくない。
  • 冷蔵庫に賞味期限切れの食品がある。
  • 玄関が散らかっている。
  • 過剰に消耗品がストックして山積みしてある。
  • 心当たりのある人は、予備軍になっているのかもしれません。

捨てにくいもの

捨てられない物のなかに貰い物がある。
自分で購入したものなら比較的簡単に捨てる事ができる人でも、貰い物は相手の想いがあるし、もし処分してしまった事が知れたらなんて考えると、捨てにくくはなってしまいます。
その場合はこう考えましょう。貰った物自体に感謝するのではなく、あくまでも送ってくれた相手の気持ちに感謝すればいいのです。
だからといって、何でも捨てればいいわけではなく、持っていることで、自分の心が豊かになる・ハッピーになる物は、大切にしておきましょう。
また、思い出の品を完全に忘れ去りたくはないとお考えの場合、カメラで撮影し、写真や映像として残す方もいらっしゃいます。

ゴミを溜めないために

ゴミや不用品が溜まれば溜まるだけ片付けのやる気が失せるものです。だから溜まる前にこまめに手を付けましょう。
試験勉強をするときも、厚い問題集に手を出すと、なかなか終わらなくて進んでいないように錯覚してしまいます。それよりも、薄い問題集を何冊も最後まで終了させ達成感を味わった方が効率がいいという事と同じなのかもしれません。
他にも、定期的に友人・知人に部屋へ来てもらったり、その来てもらう相手にこちらが好意をもっているならなおさら効果があるのではないでしょうか。

片付けの順番として

  • こだわりのなさそうな物から捨てる、あきらかはゴミはさっさと捨てる。
  • 捨てるか残すかどうしても迷ったら一時保管の「先送り箱」へ入れ、作業性の効率を計る。
    ただし、あまりにも「先送り箱」の中身が多くならないように注意する。
  • 貴重品の把握に努めましょう、現金や預金通帳など、絶対に捨ててはいけないものもあります。
  • 今日で一気に終わらせると思わなくてもいいので、少しずつやっていきましょう。
    一日で終わらない量であるなら、もう二度とやりたくないと思ってしまう前に、止めてまた次回の余力を残しましょう。

親の生前整理

例えば親の生前整理を子供がする事になった場合、親との間には世代間ギャップがある事により、問題が発生する事があります。
親世代は物が不足していた時代を過ごし、物に囲まれて幸せ、捨てるなんてもったいないと育ってきました。
故に、なんでもポイポイと捨ててしまい、親と喧嘩になってしまう方もいらっしゃいます。
地震などの災害時に、不用品などが山積みにされていたり、通路に置かれていた為に、物が覆いかぶさってきたり、逃げ遅れる場合があります。
常日頃から親との会話を増やし、連絡を密にとっておき、不足の自体に備えておく事は意外と大切です。