死んだ後、ペットはどうなる?

ペットの世話をしてくれる人はいるか?

死んだ後、ペットはどうなる?

パートナーの死後、1人暮らしは寂しいと犬を飼い始めたが、自身が死んだ後、誰がペットの世話をしてくれるんだろうか?
これは高齢者の方に限ったことではありません。
まだ30代、40代の方でも1人暮らしをされている方にとっては重要なことです。

ペットを飼うという事は、散歩やトリミングなどの世話はもちろん、エサ代や狂犬病などの予防注射など費用負担も決して軽くありません。
犬や猫といったメジャーな動物なら世話をしてくれる人も見つかるかも知れませんが、鳥類や爬虫類、特殊なペットは飼い主がなかなか見つからず、処分しなければならなくなります。

また、「うちはペット禁止のマンションなんで…。」と飼ってあげたいけれど、飼えない理由があると言われればどうしようもありません。
ペットを飼うときは、自分よりもペットの方が長生きするかもしれないと考えておかないと「旅は道づれ」になりかねません。

中にはペットに遺産を相続させようとし、遺言を書く人もいると聞きますが、ペットに相続させるなど法的に認められるわけがない。
どうしてもといった場合は、負担付遺贈(ふたんつきいぞう)や負担付死因贈与契約(ふたんつきしいんぞうよけいやく)という方法を活用するのがいい。
「負担付」というのは、信頼できる人物などに贈与をする方が、贈与を受ける方と、何らかの義務・負担をしてもらう約束をすることです。

具体的には、「土地・建物を贈与するので、残りの住宅ローンを返済して欲しい」、「障害を抱えた子供の面倒を見る条件で、財産を相続させる」といったケースが多く、遺言書よりも実行度合が強く、成年後見よりも自由度が高いという意味で、前者は遺言で、後者は契約。

死後にペットの様子は自分ではチェックできない。
「ペットの世話から供養までの義務を任せることで、財産を贈与する。」といった内容で、エサ代、病院代はもとよりペットの供養まで含めた詳細な内容を決めておいた方がいいだろう。